年齢不相応な貫禄がある人の転職活動

2012.01.14

はじめてTさんと会った我々は、まずその風貌に驚いた。履歴書では確かに二十八歳なのだが、見た目が四十歳以上なのである。顔には深いしわが刻まれ、髪の毛は「ささやかに」生えているといった感じである。少々太り気味のためか物腰はゆったりとしており、それがまた年齢不相応な貫禄を醸し出している。どう見ても四十代の管理職といった風情なのであった。が、転職に容姿風貌は関係ない。我々はTさんの希望にあった企業情報を提供し、まずは名だたる大手パッケージベンダーへの面接から臨むことになった。

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しかし、結果は全滅。すべて不採用になってしまった。もちろん、その理由はそれぞれに納得がいくものではあったが、最後に必ず「ところでTさんって本当にフケてますよね」というコメントが返ってくる。どうやらTさんのキャリアはともかく、まずその容姿風貌に人事が圧倒されてしまうらしい。ある程度、組織の固まっている大手企業は、あまりに異色な人が入ってくると、その人に実力があっでも少々及び腰になってしまう。たとえ、それが本人のスキルとはまったく関係のない部分でも、組織のバランスとでもいったものが優先されてしまうのである。Tさんは薄くなった頭を抱えて、悩んでしまった。




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